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5月14日に民主党の円より子参議院議員から、ある嘆願が提出されました。内容は、「美少女アダルトアニメやゲームを規制すべき」というものです。もしもこれらが規制されてしまうことになれば、全国のモテない童貞男子諸君にとって大打撃です。

 この嘆願が提出された理由ですが、ちょっとひどい。

 街中に氾濫(はんらん)している美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている。これらにより、幼い少女たちを危険に晒(さら)す社会をつくり出していることは明らかで、表現の自由以前の問題である。社会倫理を持ち合わせていない企業利潤追求のみのために、幼い少女を危険に晒している商品を規制するため、罰則を伴った法律の制定を急ぐ必要がある。

 ついては、美少女アダルトアニメ雑誌及び、美少女アダルトアニメシミュレーションゲーム製造及び販売規制の罰則を伴った法律を制定されたい

 物凄く分かり易く要約すると、「エロゲーをする奴は心が壊れていて人間じゃないから幼女を強姦する。だからエロゲーを規制しろ」ということになります。ええと、円議員あなたの血は何色ですか?

 そもそも強姦の認知件数は平成8年からは増加傾向にありましたが、平成16年以降から減少傾向に転じています。さらに昭和の時代から見れば格段に減少しているのです。何を持って美少女アダルトアニメやゲームのユーザが犯罪者だと言うのでしょう。

 だいいち嘆願理由にしても私から言わせて貰えば、「ゲームをしているうちに心が破壊される」のではなく、「現実世界で心が破壊されたからゲームに逃げた」のです。よくよく考えれば普通の人は分かるはずです。あれはタダの絵だ、と。

 そんなわけでこんなくだらない嘆願を出すぐらいなら、性教育について国が考えて見るべきだと思います。円議員はフェミニストのようですから、6月21日に公開される映画「コミュニストはSEXがお上手?」をぜひ観て頂きたいものです。きっと考えが変わりますよ。

 ちなみに、この「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」に賛同している議員は、円より子参議院議員のほかには、同じく民主党の下田敦子参議院議員がいます(5月21日現在)。増えないことを祈るばかりです。

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